白い街、と聞いたらどこを思い浮かべますか。
ヨーロッパには各地に白い街が点々としています。
有名どころでぱっと思い浮かぶのは、ギリシャの「ミコノス島」やスペインの「ミハス」などなど。
実は、オランダにも白い街(村)があるんです。
とても小さい区画なので大々的には知られてはいませんが、その街並みの美しさから密かな人気スポット。
いつか行きたいなと思っていた念願がついに叶って、スカッと晴れた週末に行ってきました。
オランダの白い街トルン
オランダの白い街として知られている場所は「Thorn(トルン)」。
オランダ南部のリンブルフ州にある小さな街です。
ベルギーの国境に近くで、端正に立ちならんだ白い街並みが非常に美しいことで知られています。
トルンの歴史
トルンはもともと10世紀末(中世)に修道院が建てられてから、およそ800年にわたり貴族女性たちによって統治されていた街です。
800年ってとんでもない年月。
18世紀に入ってフランスの支配下になると、富裕層は街を逃げだして最終的には貧しい人々が街に残されることに。
トルンが白い理由
かつてのフランスの統治下では、家の窓の大きさをもとに税金を課していました。
街に残った貧しい住民たちは、この税金を少しでも抑えるためにレンガで窓を埋めて、その跡をかくすためにレンガをひたすら白く塗ったそうで。
トルンの街並みが白い理由は、このことがはじまりと言われています。
トルン街歩き
トルンは小さい街なので、1〜2 時間くらいあればで気軽に1周歩いて回ることができます。
街には観光者向けの駐車場がいくつかあって、車でのアクセスが便利。
駐車場にはウェルカムボードとトルンの地図がお出むかえ。
看板にはオランダ語で「het witte stadje(白い街)」の表記が。
オランダ語で街は「stad」という単語で、語尾の「je」はそれが小さいことを表します。つまり小さい街ですね。