【芸術・美術編】知っておきたい歴史に名を残したオランダの著名人

カルチャー

Vermeer(フェルメール)

フェルメール《真珠の耳飾りの少女》

レンブラントと同じオランダの黄金時代に活躍していた著名人といえば「フェルメール(Johannes Vermeer)」。

名前に馴染みがなくても、画像の《真珠の耳飾りの少女》の絵画を目にしたことがある人は多いはず。

 

日本でもフェルメールの展覧会が度々開催されているほど、人気が高いオランダ人画家です。

宿屋と美術商

フェルメールは人生のほとんどを故郷のデルフトで過ごしています。

20歳のときに、亡くなった父親から宿屋と美術商を引き継ぎます。

 

宿屋と美術商って接点がないんじゃ……?

と思ってよくよく調べてみると、当時は宿屋に「絵画」を飾ってそれを直に売ることが当たり前だったよう。

なるほど納得。

子どもは少なくとも14人授かっていたと言われており(すごい)、大家族の父親でもありました。

フェルメールの2つの謎

フェルメールについて、未だによく分かっていないことが2つあると言われます。

1つは、フェルメールがどのようにして絵画の技法を学んだのか。そして2つ目が彼の死因です。

フェルメールは43歳で亡くなったと言われていて、具体的にいつ死亡したかは未だ分かってていないとか。

フェルメール《牛乳を注ぐ女》

でもって当時は「英蘭戦争」が勃発していた時代でした。

そんな情勢で生活しながらたくさんの子どもを養っていくのは相当過酷であっただろうなと。

40代の若さで亡くなっただけに、フェルメールが亡くなった当時の状況や時代背景が気になります。

フェルメールの代表作はマウリッツハイスで

フェルメールの傑作《真珠の耳飾りの少女》は、デンハーグにある「マウリッツハイス美術館 」で鑑賞できます。

 

小ぶりな美術館ながら館内はとても洗練されていて、一つ一つの作品が丁寧に展示されています。

ゆーっくり非日常を味わいたいときにぜひおすすめしたい美術館。

Van Gogh(ファン・ゴッホ)

誰もが見聞きしたことのある世界的画家といえば「ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)」。

名前にある「van」は名字の一部で、オランダ人名です。

 

1853年に牧師の家庭の長男として誕生しました。

一時は親と同様に聖職者になろうとしていましたが、紆余曲折あったなか最終的に画家を志します。

画商や牧師など、さまざまな職を転々としながら27歳で画家になりました。

ゴッホのひまわり

ゴッホの代表作といえば《ひまわり》。

アムステルダムのゴッホ美術館 で鑑賞できます。

ゴッホ美術館は、オランダ国内で2番目に来館者が多い美術館としても知られていて、事前予約は必須。

 

美術館のほかに、ゴッホに関する書籍2万4000点以上を収集した図書館も併設していて、研究機関としての役割も担っています。

日本から受けたインスピレーション

ゴッホは、日本美術からインスピレーションを受けたことはとても有名。

日本の絵画や浮世絵の熱心なコレクターでもありました。

 

ゴッホが描いた《おいらん》や《雨の大橋》など日本とつながりのある作品も、ゴッホ美術館で鑑賞することができます。