母国語だけに頼れない環境
オランダで生活していると、あらゆる国のバックグラウンドを持った多様な人が暮らしていることに気づきます。
オランダ統計局CBSの調査によれば、2070年までには人口のおよそ42%が移民のバックグラウンドを持つことになるとの予想。
全人口のうち、約半数って驚異的数字….。
ドイツやフランスなど地理的にも大国に囲まれているオランダ。
小国の自国でしか使えないオランダ語だけではやっていけない、世界に通用しないという危機感が他国以上に強いと感じます。
英文法よりも大切な使える英語
オランダ友人・知人が口をそろえて言うことが、言語は使ってこそ磨かれるということ。
たしかに、いくら教科書や参考書をなぞっても、生きた言語を学ぶには実際に使うことでしか習得できませんよね。
わたしの周りには日本の大学で「英文学科」を専攻して卒業した友人が何人かいますが、実際に英語を使う機会がほぼないため、英会話はほとんどできないって話はよく聞きます。
自分の好きな方法で学びを深める
オランダの教育では、全国で統一されているカリキュラムはありません。
教師や学校は自由に教える裁量が与えられているので、日本のように英文法を0から10までゴリゴリと教えるということはめったにないそう。
母国語(オランダ語)よりも英語を使う方が楽だと豪語する、うちのオランダ人相方にどうやって英語を習得したのか聞いてみたところ、あくまで自分の好きな動画・ゲーム・テレビを英語でひたすら見て、聴いて覚えたとのこと。
わたしからすると、逆にそのやり方で習得できることにびっくりなんですが。
自分の好きな方法で実際に使われる英語にたくさんたくさん触れていることが、英語力を伸ばす土壌になっているように感じます。
間違ってあたりまえのカルチャー
間違いは恥ずかしいものではなくて、間違ってこそ学びっていうカルチャーがオランダにはあります。
母国語じゃない言語を話しているのだから、間違うことは当たりまえ。
もし間違えても次から直せば問題ないじゃない、というわけ。
意外と英語の間違いが多い?
多くのオランダ人が英語を使いこなしますが、よくよくよーく聞いてみると、結構英文法や言い回しが間違っていることに気がつきます。
でも、間違えてもお構いなし。
ガンガン英語を話し続けます。
でも言いたいことは伝わっているし、コミュニケーション上はまったく問題なし。
完璧なネイティブを目指すことよりも、間違ってでもとにかく言葉を発して伝えようとする意欲がものすごい。
言語として通じる、使える英語を話しているという印象が強いです。
今回は、オランダの英語力が圧倒的に高い5つの理由について探ってみました。
完璧な英語を目指してガチガチになるのではなく、非ネイティブとして間違いを恐れずにどんどんアウトプットしていくことが鍵なんだと感じています。
言いたいことがクリアに伝わることがまず大前提。
これからもオランダ語を学びつつ、英語もブラッシュアップし続けていきたいです。
ではまた!